「幸福」「正義」「愛」「善」など社会を作るためは、これらの理念について共通了解が必要だ。しかし、現代においては情報化社会やコミュニケーション手段の発達、さらに移動の簡略化により価値観が多様し、共通了解を築くのが難しくなっている。方法論から言えば、たしかに現象学的な方法で共通了解を見出す可能性はある。決められたルールにしたがい哲学のテーブルにつかせて、自分の主張を確信として、その確信成立の構造を取り出すというもの。しかし、実際問題、そのテーブルにみんなを、或いは必要な参加者をつかせるのが難しい。このゲームをスタートさせることができないのだ。むしろそこにみんな既に苦心しているのだ。論理的にはわかっている。このほうほうがいいのは科学の時代からわかっている。しかし、どうやったらみんなをテーブルにつかせることができるか。